決戦の土曜日

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「よし、月曜日の朝までメグちゃんに俺の愛をたっぷり注ぎ込んで、変な勘違いされないようにする!」 前向きな江口君に乾杯したい気分だ。 「じゃぁ、俺も月曜日の朝まで碧ちゃんに」 「キャー! 江口ってばエロいッ! 」 直樹サンが何かを言った気もするけど、メグちゃんが両手を頬に当てて身悶えしながら江口君をエロいと賞賛した方の声が大きくて、直樹サンの言葉は不明。 私は、自分の役目がどうやら終わったらしいと判断して、ドーナツタイムに突入させてもらった。 嵐のようなバカップルだったと、二人が消えた後で思った。 熱量の高いカップルというか、そのパッションが凄かった。 だいたい、私ごときがメッセージのやりとりをしている様子にジェラシーを感じて、呼び出してくるとかって、凄い嫉妬だなと思う。 もしも、自分が同じ立場にいたら、普通にどんな相手か聞いて納得しそう。 自分、チョロいな。 浮気されたい放題に違いない。 ……目の前の人が一応、恋人なわけだけど……。 「湯沢っち、湯沢っち」 呼んだら睨まれた。 まぁ、理由は分かっているさ。 「無事にメグちゃんも江口君も納得して帰ってくれたことだし、私と湯沢っちの関係も解消」 「するわけないだろ。さっきまでここで俺とメグちゃんと江口がナニを話していたのか、聞いてなかったのか?」 ん? ドーナツ食べながらコーヒーを飲んで、メグちゃんの胸の谷間を眺めていたから聞いてなかったな!!! 「うん、聞いてなかったね。メグちゃんの胸の谷間に夢中だった。あれだけ大きかったら余裕で挟めるだろうし、たくさんのプレイができるよなぁって思った。例えば、きじょう」 「ストップ、黙れ、碧ちゃん!」 正面から湯沢っちの大きな手が伸びてきて、私の口を塞いでくる。 「湯沢っち禁止! ちゃんと愛する直樹さんって呼ぶこと! それから関係解消なんて言い出すんだったら今から市役所行って婚姻届けを書かせるぞ?」 まさかの俺様、きたかっ!? 「それが嫌なら、早々に孕ませて責任とらせてもらうからな?」 いや、ヤンデレきたか!? 「でも、ちゃんと恋愛しときたい。結婚した後で恋愛期間が短かったとか文句言われたらイヤだからなぁ」 ってか、結婚前提なの!? 「今までだってデート、いっぱいしてきたはずだけど、どうせ碧ちゃんの中ではノーカウントだっただろうし」 いつ!? えぇっ!?
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