決戦の土曜日

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「碧ちゃん、鼻息荒いぞ」 し、しまった! つい、カーセッ●スにいたるまでの玩具プレイを想像して興奮してしまった。 それを直樹サンに指摘される残念さよ……。 「そうそう、その店員、確か……トミ、トミ……富岡とかっていう人らしいんだけどさ。『装着数秒デキたら一生!』とかって名言を言ってたらしいぞ。なぁ、俺たち」 「直樹サン、車、持ってる? 持ってないよね? 江口君は車を買うの? カーセッ●スのために? 男気だね!!!」 「……チッ、そうきたか……」 「えっ!? 今の話の流れから、直樹サンも車でプレイしたいのかと思ったけど?」 「なんでそんなマニアックなところに惹かれるんだよ!」 「えっ? もしかして、車の中じゃなくて公園とかで玩具プレ」 「なんでそうなるよ!」 「なんでって、玩具プレイはらめぇーーーーーーーーっ!!! の定番でしょ?」 「いいけど、とりあえずノーマルに愛し合いたい」 うっ……。 冗談みたいな話をしていたのに、急に真面目な顔で耳元で囁くとか。 ドキドキして死ねる。 外気温、暑い。 体温、熱い。 どうしたら、冷える? なにか冷えることを考えたい。 繋がれていない手で顔を煽いで熱を放出してみる。 放出されない。 「さんざん玩具とかカーセッ●スとか変態なことを言っておいて、ストレートに攻めると照れるのか」 バカにされてる? 今、バカにされてる? 「言うのと言われるのは、違うんだよ。直樹サンだって、入れるのと入れられるのは違うでしょ!」 「ナニをどこに入れるんだ? そして、ナニをどこに入れられるんだ?」 「うわー、それを聞く? 変態!!!」 「お前が言わせたんだろっ!!!」 ムキになる直樹サン、面白い!!!
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