決戦の土曜日

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目的地のお城が見えてきたけど、暑いし疲れが……。 「暑いし、飲み物でも買って休憩したい……」 「マジで? いいの?」 「ナニが? 自販機で飲み物買って、その辺のベンチに座るだけだよね?」 「……チッ。江口君の話、マジで聞いてなかったんか、コイツ。車屋の富岡さんがラブホの割引券をたっぷりくれたからって、さっき俺達にもお裾分けしてくれただろ」 「変態ッ!!!」 「いーよ、いーよ、変態でいーよ。とりあえず、休憩するんだろ? 休日はフリータイムやってないかなー。3時間だけかなぁー」 「変態ッ!!!」 「碧ちゃんに釣り合う程度の変態ってことでレッツゴー!」 「ダメだって、今日は無理!」 「……あっ、もしかして生理?」 「変態! 堂々と聞いてくるなっ!」 「俺は全然気にしないけど?」 「ドン引きだから! それ、変態だしドン引きだから!」 「で、生理なの?」 「違うけど、3カ月くらいはダメなんだってば」 「ん? なんで3カ月?」 しまった……この流れだとオシモの毛がツンツルテンだから草原になるまで待てと言わないといけない感じ? 言うか、言うまいか……。 「碧ちゃん?」 えぇいっ! ここは男を見せてやる! 言っちゃうぞ! 「カクカクシカジカというわけで、私のお股が草原になるまで待ってください!」 「マジかー。ツンツルテン。男のロマンだろ、それ。全部丸見え。俺は碧ちゃんのすべてを見たい。ほら、行こう」 「ヤダ、変態! 帰る! 別れる! そんな変態とは付き合えない!」 それまで、さんぜん私を引っ張ってニヤニヤしていた直樹サンの動きが止まった。 「そこまで嫌がるなら、三カ月待つか。別れたら意味ないもんな」 よく分からないけど、物分かりの良い直樹サン、グッジョブ!!! 「ツンツルテンは、いつか拘束プレイをしたときに、俺がキレイサッパリ剃ってあげればいいだけだし……」 聞こえてるけど、聞いてないことにしておこう。 拘束プレイは凄くそそられるけど、剃られるのは…… ん? ちょっと楽しいかもしれないよね? 大丈夫な気がしてきた☆
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