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オシャレなティーカップからコーヒーを啜り、ほうっと一息。
美味しいコーヒーを淹れてくれる直樹サンの横顔をチラ見。
安定の出汁顔。
うーん、淡白そう。
バイブとローターを片手に変態臭い笑みを浮かべて迫ってくる濃さは持ってないよね、この顔。
この顔に似合うプレイってなんだろ……。
潔癖プレイだ!
致した後に、まるで汚いモノでも見るような目で見られた上に、抗菌とか除菌って書かれたシートでイチモツを拭うとか……いやいや、賢者タイムも過ごさずに速攻でシャワーとか浴びちゃったり?
ついでに、用事は済んだとばかりに帰れと言われるとか……。
似合う!
キッチンに私を入れないのも、洗い物をさせないのも!
私の洗い方だと気に喰わないからに違いない!
出汁顔の潔癖男。
そんでもって元天敵。
うわー……。
うわー……。
「別に潔癖じゃない」
「ヒィッ!!! エスパー直樹!!!」
「ちげーよっ! 出汁顔ってなんだよ! 潔癖男ってなんだよ! 全然潔癖じゃねーよ。碧ちゃんが飲んだティーカップでコーヒー飲みたいぐらい潔癖じゃねーよ」
「うん、それは変態だね☆」
「……変態でもない……」
「えー……変態がいいのに」
「よし、変態になる! どんとこい! なんなら碧ちゃんの排泄物だって」
「ギャー!!! そんな人とは付き合えないっ!!!」
おもわずソファーから立ち上がって逃げようと思ったら、直樹サンの腕が伸びてきて私の腰回りをキャッチしてしまった。
なっ!!!
なっ!!!
なんだ、この態勢!!!
からの、押し倒されてソファーでキス!
キス!
キス!
キス!
キス!
キス!
な展開を予想したのに、座り直させられて解放された……。
えぇー……不完全燃焼。
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