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強気な態度を取る私も、今ではケイタとよくご飯を一緒に食べるようになった。
本当はケイタが言うとおり、一人で泣く時間が減って助かっている。
頼る人がいるということは、誰にも言えず、肩身の狭い思いをしている私にとって癒しだ。
ケイタにバレて、良かったんじゃないかとさえ思う。
今夜もきっとケイタが腕によりをかけて、ご飯を作ってくれるだろう。
料理が好きだと言うケイタの手料理は、見た目は悪いけど美味しくて、栄養バランスまでも考えられている。
そして、なんだかんだで楽しい時間を過ごせる。
サクのことで泣く時、もうやめようって何度も思う。
でも、電話がかかってきたり、メールがきたり、顔を見たり、話したりと、どれか一つでもあると気持ちが止まらなくなる。
自分の気持ちに少しでも迷えば、私の心なんて弱いものなのに…。
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