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「リエ、元気ないねー」
デートのメグミさんは先に帰り、ケイタの予想通りなのか、サクと二人で帰る繁華街。
何ら変わりのない道で、ただ違うのは私の気持ち。
そんな私を見透かしているのか、サクは心配そうに私の顔を覗きこんだ。
「何でもないよ」
「嘘だー。顔が暗い」
「元々そういう顔」
「何かあった?」
急にマジメな顔で私を見るサクに、ケイタのことではなく、メグミさんと2人きりになったロッカー室での話を思い出していた。
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