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しばらくして落ち着いた私はケイタに抱き締められたままだということと、服や下着が乱れていることに気付いた。 「あの、ケイタ。もう大丈夫。ありがと」 「いいえ」 返事はあったものの、動く気配がない。 「とりあえず離してもらいたいんだけど」 「それはできません」 「さすがにこの格好はマズいと思うの。せめて整えさせて」 「あー、すみません」 ようやく気付いたらしく、正気を取り戻したように私から離れると背を向けた。 服も下着も整えると、ケイタに声を掛けた。 「もういいよ」 「あ、はい」 お互いに少し気まずくなり、自然に黙りこんでしまった。
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