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「サクさんとのことを整理するだろうとは思っていましたけど、普通に考えて俺まで一掃しますか?」
「それは、本当にごめん」
ベッドの上で胡坐をかくケイタの向い側のソファーに座る私。
「俺との関係はサクさんを思い出すから、気持ちはわかりますけどね」
「ケイタ…」
「調子に乗らないで下さい」
私の気持ちをすぐに酌みとってくれるケイタに感激の声をあげると、すぐに突き落とされる。
「まだ思い出しますか?」
真っ直ぐ見つめるケイタに目をそらすことなく、見つめ返す。
「思い出さないって言ったら、嘘になるかな」
ケイタはため息をつきながら苦笑した。
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