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さてそんな一部始終に偶然立ち会わせてしまった人物が実はいた。
それは、黒木諒だ。
彼は恋華の涙に気づき後を追い、高台に来たときは自殺でもするのかと肝を冷やした。
実は黒木は恋華を7年想い続けていた。
あの呪いとなった言葉は、劇でシンデレラ役の恋華に見とれて上手く出来なかった一方、恋華がいつも通りに完璧に演じきったのが悔しくて咄嗟に出てしまった言葉だった。黒木は素直じゃなかった自分を凄く悔いていて、恋華に申し訳なく思っていた。
自分のせいで恋華は変わってしまった。
自分には告白する権利はない。
だからあの子が笑える日まで、ずっと陰から見守ろう。
それが黒木の決意。
*今回はそんな黒木諒が中心です!*
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