第一章  谷 健一郎の日記①

3/4
前へ
/4ページ
次へ
 世の中の人間がどうしてあんなセメントで塗り固めたような顔をしているかということについてだが、それは国が、国民に対する保証をおろそかにしているからだろう。それにより、電気代や水道代、ガス代、光熱費、食費、税金、物価といった全ての支払いに資金を奪われ、どれだけ働いても金などたまらず、変化の無い毎日を過ごしているからだと思われる。本日の時点まで生きて思うのは、  「国民が悪いのではない、そういう風な状態になるまで放っておいた国が悪い」  ということだ。どこの国でもいえる事だが、作者の住んでいる日本はそのよい例だろう。  政府は公文書までもを改ざんし、地震発生の時などは花見をしていたり国会で居眠りしていたりふんぞり返っていたりするのだ。そんな国がまともだと思うか?今一度考えなおしてもらいたい。今後は2020年の東京オリンピックに向けた資金集めや異常な大学の単位認定式ボランティア募集等、狂っている。  そんなことをする前に、国民が満足に人間らしく生活できるよう、また、仕事などにも意欲を持って取り組めるよう労働賃金の向上などを、本当は政府が進んでやるべきなのだ。勉強や事前準備のようなものと同じで、基盤を固めないとその後発展しようとしても必ずこけてしまうということなのだ。  では、国がしないからもう俺達国民は無駄死にか?そんなことは無い。我々国民には国の間違った政治を正せる力がある。皆で意見を出し合うのだ。今の時代はインターネットも普及しているのだから、有志が協力して国政に対するホームページを作ってくれれば、あとは皆でそこに国政への意見を投稿していく。ツイッターやフェイスブックのような、軽いつぶやきで構わないのだ。その一言が貴重な意見。何より、自分たちが暮らしている国の政治に関心を持つことは非常に重要なのだ。長い目で見て、結果的に自分たちの生活を豊かに、安定的に、特に子孫繁栄や経済的な面から充実させるのにつなげるためである。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加