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『サーバーの侵入に成功。警告、サーバールーム付近に敵アンドロイド多数接近』
「くそっ、マジか」
タイプするキーボードに力がこもる。すると、サーバーコントロールルームと廊下をつなぐ扉が作動してロックされた。次の瞬間、扉の向こう側から大きな音が響き渡る。
『扉の強度を予測、逆算。約47秒で破壊される』
「よしきたっ!」
パソコンの画面がロード画面に切り替わり、読み込みを開始する。あとはエンターを押すだけで全システムをダウンさせることができるが、その進みが予想以上に遅い。そうしている間にも扉に歪みが入り、今にも蹴やぶられる寸前だということがわかる。
戦闘になる事を考え、すぐさま武器の装填を行おうとするが既に交換を行うためのマガジンがないことに気づく。
「畜生っ!」
『破壊まで残り26秒』
パソコンディスプレイの表示には67%完了と表示されている。このままギリギリ間に合うか間に合わないかだ。アンドロイドと素手でやりあうのは自殺行為だし、もし間に合わなかった脱出も叶わない。
そしたら何もかもオジャンだ。
「どうする....っ」
『残り20秒、退避用ルートを算出中。算出完了、排熱用ダクトから脱出することが可能。ウィングスーツ試験モデルαの性能なら脱出できる確率は87%』
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