第一話 おととい来やがれ!

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「すいません、言われた通り来ました」 ヨレヨレのスーツに疲れきった顔をした男がいきなり訪ねてきた。 「はぁ、誰?」 「あなたこそ誰なんですか?」 「何言ってんだよ。何しに来たんだ?」 「それを聞きに来たんです。 僕になんの用なんですか?」 「はぁ、何言ってんの? 訪ねて来たのはそっちだろ?」 「あなたが来いって言ったんでしょ」 「来いも何もオレ、あんたにあったの今が初めてだよね」 「そんな事はいいんです。一体何の用なんですか?」 「知らねえよ!そっちが勝手に来たんだろ!」 「あなたが来いって言ったんじゃないですか」 「言ってねえし!」 「言いました! だから何の用なんですか?それを聞くまで戻れないんです」 「知らねえよ、いいから帰ってくれ」 「戻れません」 「帰れ!」 「戻れないんです!」 「知った事か!」 そんなやり取りが2時間も続いた。 このままじゃらちが開かない。仕方なく警察を呼び持ち帰り戴いた。
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