それぞれの夜(チェルル)

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「なんでもないんです。少し、驚いただけです」 「先生!」 「寝れば忘れますから」  手を、降ろさせて布団に入った。その様子をジッと、チェスターは見ているようだった。けれどしばらくして、諦めたように布団に入っていく。明かりが落とされ、部屋は暗くなった。  息をつき、整える。恐れる事なんてない。誰の上にも、必ず来るものだ。順番が巡ってきただけなのだから……
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