白熱の雪合戦?

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 大半が残念そうな顔をし、心配したクリフが手を差し伸べるが彼の体重で起き上がらせるのは無理だ。  ランバートが近づいていって引き上げれば、ドゥーガルドは痛そうに腰を摩った。 「ってかよぉ、お前等なんで滑んないんだ」 「なんでって……お前がどんくさい?」 「なにぃ!」 「足あげすぎ。雪の中は足上げないんだよ。スケートみたいにちょっと滑らせながら歩くと歩ける」  呆れたハリーが教えると、ドゥーガルドもそれに従い滑らずに歩けるようになる。喜んでいるが、実際の行軍は歩くんじゃなく早足ぐらいで頑張ってもらわなければならないんだが。 「ハリー、詳しいな」 「だって俺、北産まれだよ? スノーネルなんてもっと雪深いし、ヴァスカビルのじっちゃんも屋敷は北の方だもん。雪なんて慣れっこ。むしろ王都は親切に雪かきしてあっていいよな」  これはハリーが一つ有利かもしれない。 「はい、それじゃあ注目! これから雪合戦やりまーす。試合は三十分五本勝負。勝利数の多いチームの勝ち。負けチームは昼ご飯の準備ね」  そう言って、ウェインは予め作ってあったクジを全員に出す。それぞれがそれに従って別れた。  厳正なるクジの結果は、なんだかアンバランスにも思えた。  ラウル、チェルル、ゼロス、レイバン、ドゥーガルド、クリフの六人チーム。     
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