白熱の雪合戦?

3/14
387人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
 ランバート、チェスター、ハリー、コンラッド、ウェイン、ボリスの六人チームへと別れた。 「なんかあっち、強くない?」  不満だとハリーが文句を言うが、あっちはあっちで「ランバートで二人分ある!」と謎の文句を言い出す。まったく、困ったもんだ。 「はいはい、文句言わずにやるよ! 玉が当たったらロッジの階段で待機。ロッジの中は入らない。いいね!」 「「はーい」」  全員がそれぞれ散って玉を作り、身を隠せる場所を確認する。そして審判役のリカルドがロッジの入口付近で笛を鳴らす。  かくして本気の雪合戦が開始された。  雪玉を幾つか作り、それを持ったまま雪の中を走る。ランバート、チェスター、ウェインの連帯は第二師団仕込み。視線だけで十分なものだ。 「ドゥーガルドとろい!」 「ぬぉ!!」  開始五分でドゥーガルドはハリーからの強烈な一撃を顔面にもらい撃沈したが、それで終わる奴等じゃない。  ドゥーガルドの巨体を跳び箱のように使ったレイバンの高い跳躍から、ハリーめがけて雪玉が飛ぶ。  だが流石雪国育ち。こんな事で負けるハリーではない。素早く避けながらレイバンめがけ雪玉を投げている。  そんなハリーめがけ、横合いから雪玉が飛んで片腕に当たった。 「負けだ、ハリー」 「ゼロス!」     
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!