白熱の雪合戦?

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「ハリーは夢中になると周囲が見えな、いで!」  ニヤニヤとのたまうレイバンの後頭部に同じように雪玉が投げられ見事にヒット。見れば背後からコンラッドとボリスが勝利のハイタッチをしていた。 「二人とも偉い!」 「仇は討ったよ」 「卑怯だぞ!」 「負け犬の遠吠えだもんねー」  悔し紛れのレイバンに、ニヤニヤと笑うボリスが腹を抱えている。案外性格悪いのだ。  一方その頃ゼロスも弾幕のような雪玉に襲われタジタジだった。 「第二師団の連携は卑怯だぞ!」 「当たれば楽になる」 「そのとーり、ゼロス諦めろ!」  チェスターの雪玉が見事背中にヒットしたゼロスは悔しそうにしている。 「二人とも、横気をつけて!」 「「!」」  ウェインの言葉に目視より体が先に反応した二人は急いでその場から逃げる。一瞬後、玉が横から結構な速さで飛んできた。 「もうちょっとだったのに!」 「ラウル次いくよ。あいつらよりもコンラッドとボリスだ」 「そうだね。確実に数減らそう」  ラウル&チェルルのコンビは示し合わせたように動きを合わせている。元々身の軽い彼らは雪の中でもまったくその感覚を鈍らせていなかった。 「手が悪い。あの二人を潰しに行く」 「了解!」 「最悪三人で囲ってだよ。雪玉作っておかないと」     
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