白熱の雪合戦?

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「凍傷は末端の、血流の少ない部分から徐々に始まります。足先、指先、耳。ジンジンしているのは冷えて血管が収縮していたのに突然温めた事で一気に拡張されたからです。急激に温めるのはいけません」 「そういうもんなんだ……」  言いながら、レイバンは暖炉から距離を取った。 「まったく、お前等いい場所取りやがって」 「昼食できたぞ。食べよう」  接戦の後負けたランバートチームは、さっさとあれこれ着替えて昼食を作っていた。 「お前等平気そう」 「着替えがあるなら早く着替える事。濡れた部分を丁寧に拭き、軽くぬるま湯に浸してマッサージ。後は良く動く事。これで大分違うよ」 「負けチームが余裕って、なんか悔しい」  ブーブー言いながらも美味しそうな温かい食事に腹が鳴り、全員が少し遅めの昼食となった。 「そう言えば午後って、雪に穴掘るんだっけ?」 「そのつもりだよ。穴掘りの大変さを体験してもらうの」 「まぁ、道具がな」  ウェインの言葉に、既に疲れ切った面々が雪行軍用の分厚い革袋を見て思う。中に入っているものが何かは分かっているのだ。  こうして全員が昼食を取り、やや休んで向かったのは山裾の一角。大きな雪の壁ができている場所だった。 「なんで! こんな! 原始的な! 道具なの!」 「ハリー、心の声……」  だがみんな、ハリーのこれには賛同状態だった。     
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