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この者達は、人の屋敷に勝手に上がり込んで、何を話しているんだと、僕は憤った。
「お、さっきの優男もいるじゃねーか。いやーっ、あんた等の仲間は金になるぜ。雇い主がよ、殺した分だけボーナスをくれるって言うじゃねぇか。もう皆張り切っちまってよ!」
雇い主……一体何者だ?
僕等は、誰にこの蟻塚なる集団を差し向けられたというのか!?
「そうだなァ。ここに来るまでに何人殺したかなァ? 柔らかな肉を裂く感触、何度味わってもイイものだァ」
「恐怖に怯える表情、そして断末魔……わたくし、満たされますの」
この、異常者共め!
あろう事か、奴等は先程殺害したであろう屋敷の者達の事を思い出して、悦に浸り始めた。
こんな下衆共に、リリア様はやらせはしない……
「リト君」
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