第1話

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〇(フラッシュバック)とある町中(夜)    首から血を流して倒れているソフィアの母親。目は虚ろになっている。 〇町中(朝) ソフィア「あぁ……、あぁ……」    唸りながら走り出し、ソフィアに近づくグール。    銃声が響く。    グールは後頭部から倒れ、足を放り出す。    ソフィアが後ろを振り向くと、ウィンチェスターを構えているリオがいる。レバーを引いて排莢する。 リオ「ソフィア!」    ウィンチェスターを下ろして、ソフィアに駆け寄る。    リオ、ソフィアの肩を掴む。 リオ「おい! 大丈夫か?」 ソフィア「り、リオ! グールが!」 リオ「分かってる! いいか? 駅に列車が来ている。そこに逃げるんだ。アルバートさんや他の保安官もいる」 ソフィア「分かった。リオは?」    リオはソフィアの肩から手を離す。 リオ「俺はなるべくグールを倒してから行く。大丈夫だ。ソフィアは先に行くんだ!」    リオは走り去っていく。 ソフィア「リオ!」    走っていくリオを追おうとするソフィア。 ソフィア「カタリナも連れて来ないと」 〇保安官詰所の中(朝)    牢屋の中にいるカタリナは立ち上がって、落ち着かない様子でいる。 カタリナ「なんだ? 何が起こってる?」    扉が思いっきり開く。そこにはソフィアがいる。 ソフィア「カタリナ!」 カタリナ「ソフィア!」    ソフィアはカタリナの元に駆け寄る。鉄格子を握る。 ソフィア「グールが! グールがたくさんいるの!」 カタリナ「どうして!?」 ソフィア「分からない! みんな襲われてるの! ねぇカタリナ。あなたならなんとか出来るでしょ?」    カタリナ、真剣な表情になる。 カタリナ「鍵を壊して」
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