第1話

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〇町中(朝)    人々が逃げまどってる中、母親とその子どもが手をつないで逃げている。表情は焦りが見える。 母親「はやく!」    母親は子どもの手を引いているが、子どもは転んでしまう。子どもの手は母親の手からすり抜ける。 子ども「いたっ!」    グールが地面を這いながら、子どもに掴みかかろうとする。    アルバートが駆け寄り、グールの頭を蹴り飛ばす。そしてSAAをグールの頭部に発砲。 アルバート「大丈夫か?」    アルバートは母親と子どもの方を振り向く。 母親「ありがとうございます!」    母親は子どもを抱きかかえて走り出していく。    グールがアルバートの背後から襲いかかり、アルバートの肩に噛みつく。 アルバート「があぁ! くっそぉ!」 リオ「アルバートさん!」    駆け寄ったリオが、アルバートにしがみ付いているグールを引き剥がす。    そしてウィンチェスターを頭部に発砲。    グールは倒れる。    アルバートは肩を押さえている。 アルバート「最悪だ。俺もグールの仲間入りだ」 リオ「うそだろ、アルバートさん」    リオは泣きそうな顔をする。 アルバート「なに、俺の番が来ただけだ。なんら不思議なことじゃない」    口角を上げるアルバート。顔色はどんどん悪くなっていく。 アルバート「いいかよく聞け、グールがどこから現れたかは分からん。いきなりだ。いきなり現れた。もしかしたら、誰かが裏で糸を引いているかもしれん」    アルバートの表情は真剣になる。 リオ「人為的にってことですか!?」    ますます顔色が悪くなるアルバート。目も充血してくる。 アルバート「確信があるわけじゃない。あくまでも俺の勘だ。だがなぁ、すごい嫌な予感がしてならん」    よろめくアルバート。    リオは支えようとして近寄るが、アルバートの手に制止さてる。 アルバート「俺が出来るのはここまでだ。お前らの手を煩わせたりしない」    アルバート、SAAを自分の頭に突き付ける。    目は真赤になっており、顔は青白い。 アルバート「リオ、ロンを頼む」    アルバート、トリガーを引く。頭から血が流れ、倒れる。 リオ「ちくしょう……!」    リオは涙を流す。
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