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リオ「おい!」
リオは咄嗟に伏せる。
それと同時に発砲され、リオの後ろに近づいていたグールの眉間に命中する。
グールは後ろ向きに倒れる。
カタリナ「こんな風にね」
カタリナはホルスターにしまう。
カタリナ「リオのことは撃たないから安心してくれ」
リオは急いで立ち上がり、服についた砂を両手で払い落す。
額には冷汗。
リオ「くそ! 面倒くさいな!」
ウィンチェスターを構えるリオ。
カタリナ「どうする?」
リオ「列車がまだあるはずだ。それに乗って逃げる。他の人らもいるはずだ」
カタリナ、ソフィアの方を向く。
カタリナ「走れる?」
ソフィア「うん」
ソフィアは力強く頷く。
〇列車付近(昼)
列車には住民がぞろぞろと押し寄せている。
列になって、少しずつ列車に乗り込んでいく。
列車の入り口付近には保安官が2人いる。
女性や子どもは怯えた表情をしており、中にはイラついている男性もいる。
男性「おい早くいけよ!」
女性「押さないで! 子どもがいるの」
男性「グールが来ちまうだろ!」
〇駅舎(昼)
駅舎の入り口には保安官のメイソンとルーカスがいる。駅舎入り口の両端には保安官が2人ずつ立っている。
メイソン「最悪だ。なんでグールが急に……」
ルーカス「分からん。今は逃げるしかないだろ」
メイソン「金を持ってたあの女のせいじゃないか?」
ルーカス「かもしれないな」
メイソン「だったらあいつを―――」
リオ「おーい!」
遠くからリオの声が聞こえて来る。
メイソンとルーカスは声がした方向を見る。
リオとカタリナとソフィアが走ってくる。
ルーカス「リオ! 無事だったか!」
リオ「あぁなんとかな」
メイソン「おい、なんであの女がいる?」
メイソンはカタリナを睨み付ける。
カタリナ「まぁ、運が良かったのかな」
カタリナは半笑いで喋る。
メイソンはキレてカタリナに銃を向ける。
メイソン「ほざけ! お前はもう人間じゃないんだろ!」
リオ「待て!」
リオがメイソンの前に入り、メイソンの銃を手で下に向ける。
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