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リオ「こいつはグールじゃない。心配するな。それに戦える。何かあれば……」
リオは少し黙る。
リオ「俺が撃つ」
ソフィア「え?」
ソフィアが驚く。
カタリナがソフィアの肩に手を乗せて、微笑みかける。
ルーカス「まずいぞ……」
ルーカスは、駅舎正面の大通りをまっすぐ見る。
一同はルーカスの視線の先を見る。
そこには、複数体のグールが駅に近づいてきている。
メイソン「くそっ、こんな時に限って!」
リオは咄嗟にウィンチェスターを構える。
カタリナはソフィアを自分の背後に下がらせる。
ルーカス「列車に乗ってない人がたくさんいる! まだ出すわけには……!」
リオ「倒したとしても、銃声で集まってくるぞ」
カタリナ「私が行く」
視線がカタリナに集まる。
リオ「何言ってんだ? お前1人でか?」
カタリナ「1人の方がやりやすい。あんた達は住民を急いで乗せてればいい」
カタリナは歩き出す。
メイソン「なんでお前が指図すんだよ!」
カタリナ「別にそんなつもりじゃない。何なら戦ってもいい。あんたとグールを見分ける自信はないけどね」
カタリナは途中で立ち止まり、メイソンを睨む。
メイソンは少し後ずさりする。
カタリナは前を向き、再び歩き出す。
ソフィア「カタリナなら、きっと大丈夫」
ソフィア、真剣な表情でリオを見る。
ソフィア「ねぇリオ、私にも何か出来ないかな?」
リオはソフィアを見る。
リオ「ソフィアがそこまでやる気をだすのは、珍しいな」
リオは3人の前に立つ。
リオ「いいか、まず列車には子どもと老人、怪我人を優先的に乗せるんだ。俺たち保安官は列車と住民の周りを等間隔で囲んで守る」
メイソン「俺は列車の防衛に徹しよう」
ルーカス「だったら僕は住民の乗車を」
リオ「防衛は俺も手伝う。ソフィア、お前はルーカスについて行くんだ。住民が列車に乗るのを手伝ってやれ」
ソフィアは冷汗をかきながらも、頷く。
リオ「よし」
リオはウィンチェスターをスピンコックさせて、両手で持つ。
リオ「やるぞ!」
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