第2話

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リオ「こいつはグールじゃない。心配するな。それに戦える。何かあれば……」    リオは少し黙る。 リオ「俺が撃つ」 ソフィア「え?」    ソフィアが驚く。    カタリナがソフィアの肩に手を乗せて、微笑みかける。 ルーカス「まずいぞ……」    ルーカスは、駅舎正面の大通りをまっすぐ見る。    一同はルーカスの視線の先を見る。    そこには、複数体のグールが駅に近づいてきている。 メイソン「くそっ、こんな時に限って!」    リオは咄嗟にウィンチェスターを構える。    カタリナはソフィアを自分の背後に下がらせる。 ルーカス「列車に乗ってない人がたくさんいる! まだ出すわけには……!」 リオ「倒したとしても、銃声で集まってくるぞ」 カタリナ「私が行く」    視線がカタリナに集まる。 リオ「何言ってんだ? お前1人でか?」 カタリナ「1人の方がやりやすい。あんた達は住民を急いで乗せてればいい」    カタリナは歩き出す。 メイソン「なんでお前が指図すんだよ!」 カタリナ「別にそんなつもりじゃない。何なら戦ってもいい。あんたとグールを見分ける自信はないけどね」    カタリナは途中で立ち止まり、メイソンを睨む。    メイソンは少し後ずさりする。    カタリナは前を向き、再び歩き出す。 ソフィア「カタリナなら、きっと大丈夫」    ソフィア、真剣な表情でリオを見る。 ソフィア「ねぇリオ、私にも何か出来ないかな?」    リオはソフィアを見る。 リオ「ソフィアがそこまでやる気をだすのは、珍しいな」    リオは3人の前に立つ。 リオ「いいか、まず列車には子どもと老人、怪我人を優先的に乗せるんだ。俺たち保安官は列車と住民の周りを等間隔で囲んで守る」 メイソン「俺は列車の防衛に徹しよう」 ルーカス「だったら僕は住民の乗車を」 リオ「防衛は俺も手伝う。ソフィア、お前はルーカスについて行くんだ。住民が列車に乗るのを手伝ってやれ」    ソフィアは冷汗をかきながらも、頷く。 リオ「よし」    リオはウィンチェスターをスピンコックさせて、両手で持つ。 リオ「やるぞ!」
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