第1話

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アルバート「リオ!」    アルバート・ミラー(34)が大型犬のロンをリードで連れて、ソフィア達へ近づく。 リオ「アルバートさん!」 アルバート「取り込み中悪いな。リオ、お前検査忘れてないか?」 リオ「あぁ、そうでした。すいません」    頭をかくリオ。 ソフィア「アルバートさん。お久しぶりです」 アルバート「おう久しぶり。ソフィアちゃん。ここまで大変だったろ」 ソフィア「えぇ、まぁ」    ロンがソフィアに尻尾を振りながら近づく。 ソフィア「ロンくん! 大きくなったね!」    ソフィアは少しかがんでロンの頭を撫でる。    ロンはソフィアの顔を舐める。 ソフィア「あぅ、ちょっと」    ロンから少し顔を離すソフィアだが、表情は笑顔。 アルバート「この感じだとソフィアちゃんは大丈夫そうだな。そこの方もお願いします」    アルバートはカタリナに手招きをする。 カタリナ「私?」 アルバート「えぇ。すぐ終わりますよ。匂いを嗅がせるだけなんで」    ロンに歩み寄るカタリナ。ロンもソフィアから離れてカタリナに近づく。    カタリナはロンを撫でようと手を伸ばす。    その手を避けるように匂いを嗅ぐロン。    やがてロンは牙を剥き出しにして吼えだす。 カタリナ「おぉう」    驚いて手を引くカタリナ。 アルバート「ちくしょうマジか! ロン! 下がれ!」    アルバート、リードを引いてロンをカタリナから離す。アルバートはSAAを腰のホルスターから抜いてカタリナに向ける。 リオ「ソフィア! 下がってろ!」    腕でソフィアを押し、自身より後ろに下がらせるリオ。 ソフィア「え? リオ?」 リオ、ウィンチェスターを抜いてカタリナに向ける。 カタリナ「なになに? どうしたの?」    カタリナは焦って両手を挙げる。    カタリナの周りには既に、銃を持っている保安官が囲んでいる。 リオ「お前! 金を持ってるだろ!」    怒鳴るリオ。そこ言葉を聞いてカタリナは納得したかのように、笑う。
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