第1話

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〇町中(夜)    暗い町中。人はほとんどいない。    両サイドに家やお店の建物が向かい合って並んでいる。真中は大通りになっている。    建物に明かりがあるため、大通りの脇が明るく照らされている。    ソフィアは、その明かりから出ないように、大通りの脇を歩いている。    腕には、サンドイッチが入った手提げかごを持っている。 ソフィア「この辺……かな?」    ソフィアは保安官詰所の前に来る。    その建物の扉まで行き、軽くノックするソフィア。    何も反応はない。 ソフィア「誰もいないのかな?」    ソフィアはポケットに手を入れて、鍵を取り出す。 〇保安官詰所の中(夜)    中は静か。天井に吊るされたランプによって、少し明るい。    扉のドアノブがゆっくりと回って、静かに扉が開く。 ソフィア「誰かいますかぁ……」    少し開いた扉から顔だけ覗かせるソフィア。 カタリナ「ソフィア!」    カタリナの声が聞こえ、ソフィアはその方向を見る。    カタリナは檻の中に閉じ込められており、座り込んでいる。 ソフィア「カタリナ!」    ソフィアは扉を開けて中に入る。そしてカタリナの元に駆け寄る。 ソフィア「ひどい……。何でこんな事を」    座り込むソフィア。檻越しに2人は向き合う。ソフィアの手は鉄格子を掴んでいる。 カタリナ「別に何もされてないから大丈夫だよ」 ソフィア「どうしてこんな狭い檻に?」 カタリナ「『いつ暴れ出すか分からないから』とか言われて。何か猛獣にでもなった気分」    カタリナは頭を掻いて笑う。 ソフィア「その、ごめんね……」    ソフィア、俯く。 カタリナ「どうして謝るの?」 ソフィア「カタリナは悪くないのに、こんなところに閉じ込められてるのを見ると、なんか申し訳なくて」
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