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カタリナ「ソフィアがやったわけじゃないでしょ。というか、それを言いに来たの?」
ソフィアは思い出したかのように、かごを持つ。
ソフィア「そうだった。あのね、お腹空いてないかと思って、これ作って来たの」
かごに入っているサンドイッチをカタリナに見せる。
カタリナ「おぉ! サンドイッチじゃん。おいしそー!」
カタリナは目を輝かせてまじまじと見つめる。
カタリナ「お腹ペコペコだったよ~。いただきまーす!」
カタリナは、サンドイッチを1つ手に取って食べる。
カタリナ「うん、おいしい!」
ソフィア「よかった」
笑顔になるソフィア。
カタリナ「ここに連れて来られてからすっごい暇だったけど、ソフィアが来てくれたおかげで気が晴れたよ」
食べながら喋るカタリナ。
カタリナの言葉にソフィアは返事をせず、黙っている。
ソフィア「ねぇ、カタリナ」
カタリナ「ん?」
ソフィア「金を、持ってるの?」
ソフィアの言葉を聞いて、カタリナは黙る。
少しの間、静かになる。
カタリナ「持っているって言ったらどうする?」
ソフィア、カタリナから目を反らす。
ソフィア「別に、何かするわけでも……」
カタリナ、食べかけのサンドイッチを食べて、飲み込む。
カタリナ「ごめん。今は全部話せるわけじゃないんだ。ずるい言い方になっちゃうけど、私にも色々事情があってね」
カタリナ、苦笑いする。
カタリナ「でも私は、金を持ってるからといってグールになる訳じゃないし、人を襲ったりしないから大丈夫。そこは信じてほしいな」
2人はお互いを見つめる。
ソフィア「うん、信じる」
ソフィアはカタリナの目を見て頷く。
カタリナ「優しいね。ソフィアは」
ソフィア「そう?」
カタリナ「そうだよ。普通だったら、怒ったり責めたりしそうだけど、ソフィアはそうじゃない。ねぇ、ちょっと頭近づけて」
ソフィア「え? こう?」
ソフィアは頭を鉄格子につける。
カタリナは、手を鉄格子から出して、ソフィアの頭を撫でる。
カタリナ「なんか撫でたくなっちゃった」
カタリナは微笑む。ソフィアの顔はみるみるうちに赤くなっていく。
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