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「死んでいた可能性があるって事」
すーっと身体が冷えていく感覚に搭麻の顔色も代わり。
「…ハイ、当時3歳でした…春人様は御本人が望む望まない以前に何が自身の身体に起こっているかもきっと理解はしていなかったでしょう………今は御本人が感染症や風邪などに掛かると大変な事になると理解はしていますが、桜様の事…桜様の臓器という事は存じ上げてませんし申し上げる事は今後一切ありません」
搭麻は深呼吸をする。
「………桜と同じ年………」
「はい、春人様と春人様のご両親も当然桜様の事はご存じありませんが、ご両親は毎年移植バンクに手紙をお書きになっています」
ふーっと搭麻は長いため息をする。
搭麻も頭では分かっている、だが気持ちは違う。
気持ちは付いていかない。
「桜様がお亡くなりに成られたのは、春人様や春人様のご両親とは関係ありません」
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