第1章

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あれから、親戚をたらい回しにされたが結局僕は施設に入った。 「……いい、いい子にして面倒かけないで、戻ってくるなんてあり得ないわ、分かっていると思うけど」 くどくどと同じような話しを聞かされる。 僕は内心ため息をつきながら、考える。 「……ちょっとちゃんと聞いているの」 「はい」 僕には借金がある、移植した時のお金だ。 僕は考えた、自分で出来る仕事はないかと身体が弱く体力がない僕でも出来る仕事で、年齢関係なく外に出ない仕事を。 「分かりました、明後日ですね」 会話を切り上げようと会話を打ち切る。
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