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カチャカチャとスマホを弄る。
そう僕の仕事は株と歌詞と詩を書くこと、時々病院にいた時や遊ぶ時間を音楽と小説や漫画で埋めてきた。
漫画家はイラストの才能はないし、何よりそんなに体力がないから、却下ーっ。
小説は連載をしてしまえば漫画家さんと同じような事になるため、却下。
だったんだけど、連載は不定休にしてもらい、大丈夫な日に出す事になっていた。
「………」
「月島春人様ですね、お迎えに上がりました」
僕は荷物を持ったまま固まってしまう。
だって、そうだろう……目の前には住宅街から少し離れているとはいえ、周りは一軒家がたくさんあるんだから。
そんな狭い道の真ん中には真っ黒なリムジンが存在しているんだから。
「……えっ、えっと……え……」
「月島春人様ですよね」
コテンッと首を傾ける、燕尾服を着た男の人に僕は慌てて頷く。
現実逃避をしたい気分だ。
「あー良かったーっ、又間違える所だったぁ」
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