15章 虎視眈々

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・ 「じゃあ次の稼ぎ頭が出て来たなら俺、引退すっかな~」 ソファにパタンと横になり足を組んだ。 「引退してなにするんだお前が?」 「え~…俺?」 そりゃあ、引退したらあれっしょ? 「コーヒーショップの厨房担当!」 「んだその地味でヤケに現実的な夢は?」 「はは…いいだろ?すごいかわいい夢…」 隣にはエプロンをしたミニスカの晶さん── ほんとにささやかな夢だ……。 ささやか過ぎて壊されそう… 舞花という自己中女にっ… 俺はガバッと起き上がった。 「逢いにいこっと!」 「ん?」 呟いた俺の言葉が聞き取れず…社長はまたテレビ画面に目を向けていた。
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