15章 虎視眈々

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相変わらず地味に繁盛してる店だ… カランと鳴るドアをくぐれば客が程好く席を埋めている。 俺はカウンター席に座って晶さんが出てくるのを待った──。 ただ、久し振りにミニスカの晶さんを拝もうかと和らぎに出向いたまではよかったのに…… 待てど暮らせど晶さんが出てくる気配がない── その代わりにホールは入ったばかりなのか見慣れない顔の店員が動き回っていた… 「おっ…」 厨房から顔を覗かせたマスターがカウンターの俺を見て驚いた顔を見せる── 「あのっ、いつもの女の店員さんはっ?」 「ああ、晶?今日は休みだよ」 「──…っ!?」 休みっ!? 聞いてないですけどっ!?── なんか…… 最近、ちょこちょこと休んでること多くないか?晶さん… この間だって休みだって言って早くにどこからか帰ってきたし── 色んな疑いが浮かんでくる…… てか、なんで俺に言ってくれないかな… 休みだってわかってたらどっか一緒に行けるのに── そう思ったら今からでも遅くないわけで、俺は晶さんに電話を入れた。
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