43人が本棚に入れています
本棚に追加
ん?
「えっ……、猫っ!?」
ズキズキと痛むなか、頭を抱える私。
なぜ猫が、この家の中にいるんだ!?
ピンポーン。
「……ん……」
隣で寝返りを打つカレ。
大人しそうな顔をして、実は肉食。
そういうの、嫌いじゃないけど。
カレを起こさないように、そっと抜け出す。
ピンポーン。
ピンポーン、ピンポーン。
ったく、朝っぱらから一体誰よ!?
「はーい!」
勢いよくドアを開け、すぐさまドアを閉める。
「よっ、美亜。……って、なんで閉めんの!?」
ドアノブをガチャガチャと引っ張る、その人────。
もうお分かりだと思いますが、こっちが本命の彼ケイゴ。
「顔見れたんだし、十分でしょ!」
「もしかして、きのうのこと、まだ怒ってる?」
「お、怒ってない……」
ドアの外には、交際2年目の彼氏。
家の中(ベッド)には、きのう知り合ったばかりの男。
つまり、私!
今、非常にマズイ状況、人生最大のピンチに直面してるんですっ!
最初のコメントを投稿しよう!