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似てるとは思っていた。だけどお父様は一彬兄様に輪を掛けて表情も口数も乏しい。血が通ってないんだとも思っていたけれど、よくよく考えれば一彬兄様みたいな優しい人の父親が、冷たい人の筈がなかった。
やっと絞り出した華生の声は涙が混じる。
「私の目は節穴ですね……」
「そんなことないわ。本当に男の人って駄目ねぇ」
「いけない、濡らすと勝手に開けたのがバレちゃうわ」と笑いながら、瑛子はアルバムを閉じて元通りにしまい込んだ。
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