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「無理な相談だな」
一彬は容赦なく華生を手中に収め、白い身体に顔を近づけてじっくりと触りながら観察する。
「に、にいさま、は、恥ずかしいです……!」
黙々と胸の膨らみを確かめるかのようになぞられ下の方をそろりと梳かれると、華生も不平の一つも言いたくなる。しかし一彬は聞き入れることなく、飽きもせず華生に没頭している。
華生もだんだん腹が立ってきた。
「……?」
華生が一彬の首筋に噛み付いたのだ。一彬が不思議そうに彼女を見返すと、涙目で遺憾の意を表する。
「あぁ、焦らすなと言いたいのか」
厳密には少々誤解があるが、とりあえず一彬の気を逸らすことに成功した。一彬が華生を解放し、寝台の端で衣服を脱ぎ始める。
「!」
華生は今まであまり男の裸身を見たことがない。ましてや常にスーツに身を包む一彬のその下の姿など、あまり想像したこともない。
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