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一彬が勢いよく華生を寝台に倒す。すると否応無く目に飛び込んでくる、一彬の性。
「触るなよ、素人は加減を知らんから痛いんだ」
一彬は華生のほおをあやすように撫で、啄ばむように口付ける。そして華生の力が抜けたのを確認すると、彼女の脚をゆっくり開いて指を入れる。
「ふぁっ……あぁんっ!」
痛い、だけどゾクゾクする。この先に何があるのか、早く知りたい。
「初めは痛いらしいが……耐えられるな?」
一彬がゆっくりと、深く華生に進入してくる。頭がチカチカして、意識が飛んだ。
「やはり……きついな」
一彬の独り言のような声が聞こえ、華生の意識がふっと戻ってくる。
今、一彬兄様が、私の身体の中に入っているんだ。
そう思うと、破かれたような痛みをむしろ嬉しく感じた。
「動くぞ」
「……! んっ!」
一彬にしては遠慮がちに、様子を見ながら自分を動かしてくる。華生もだんだん痛みに慣れてきて、彼の動きに合わせて自分なりに気持ちがいいように動いてみた。
なんか、心地いい……。
華生は一彬の頭に手を伸ばして、自分の方に引き寄せ接吻をする。火照った顔を冷ましたかったが、一彬もそう余裕が無かった。
「あっ……!」
一彬が苦しそうな呻き声を立てたと思ったのも束の間、華生の身体全体に何かが逆流するような感覚が走る。
華生が悲鳴を上げかけた瞬間を察知した一彬が、素早く彼女の唇を自分の唇で塞いだ。
「ん……! んん……っ!」
歯列を舌でくすぐられて、ようやく彼女は我に返る。
「……今の……」
一彬がプイと目線を逸らした。珍しくどこか恥ずかしそうなところが愛おしくて、華生は自分の上にいる一彬を引き寄せた。
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