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鑑田家に戻ると、社長夫妻が手放しで華生を歓迎し高級料亭から取り寄せたおせちを振舞ってくれた。
酒が入った義父はころころとよく笑い、義母も「こんな娘が欲しかった」と心から喜んでくれた。
夕食が済んで風呂に入った華生は、鑑田の部屋をノックする。
「柊聖さん、華生です」
鑑田は部屋のドアを開けると、嬉しそうに華生を招き入れた。
「勝手に入って来てもいいのに」
鑑田はシルクのパジャマにガウンを羽織っていた。机の上に伏せた文庫本が置いてある。
「疲れただろう。父も母もよく喋るから」
華生は首を横に振る。
「そんなことないですよ、とても楽しかったです」
「そう？ それなら、よかった」
鑑田は自分の寝台に華生を手招きする。華生がちょこんと横に座ると、彼は彼女の顔を持ち上げて口づけをした。
「ん……」
口付けは徐々に深くなり、華生はゆっくりと寝台に横にされる。
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