六章

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……ついにこの時が来た。 華生は鑑田の口付けを受けながら、そっと彼の背中に手を廻す。鑑田が上半身を少し起こし、熱っぽい声で囁いた。 「……できるだけ優しくするね」 鑑田が華生のガウンを脱がせ、ネグリジェのボタンを一つ一つ外す。華生が下着だけになると、一瞬戸惑ったような顔をしながらも「……外すよ?」と前置きして両手でブラジャーの留め具を外した。そして背中からスーッと手を下ろしていき、ショーツをそのまま下ろした。 「……綺麗だ」 鑑田は華生を見下ろして感嘆する。そして自分も同じ姿になると、そのまま彼女に覆い被さった。 「華生さん……!」 鑑田はねっとりと華生の身体に唇を這わせる。 「あっ……ああっ!」 華生がビクンと跳ねて啼くと、鑑田はさらに悦んでキスを深めた。
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