六章

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「ん……!」 鑑田は勢いよく華生の肩を押して寝台にねじ伏せる。男の部分はすでに限界に近そうだった。 「入れるよ? 華生さん」 苦しそうに息を切らしながら、鑑田は華生の中に沈んでいく。 「ん……んんっ……!」 華生は鑑田の背中にしがみつく。その背中は痩せ気味ではあったが健康的に引き締まっていた。 「華生さん、華生さん……!」 鑑田は熱に浮かされたように彼女の名を呼ぶ。絶頂まではあまり持たなかった。割と早い段階で華生の頭に星が飛び、鑑田はそのまま華生に倒れ込んでくる。 「ごめんコントロールできなくて……大丈夫だった?」 いっぱいいっぱいだったんだろうな…… 「ええ、大丈夫です」 華生が優しく微笑むと、鑑田は安堵したように彼女を抱きしめた。
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