七章

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「んっ……! あぁっ……!」  卑猥に喘ぐ華生に容赦なく、鑑田は自分の性を注ぎ込んでいく。  鑑田は今まで避妊具を付けたことがない。一年間例外はなかったが、彼女の月のものは規則正しく毎月訪れた。  華生が生理が来たと夜の誘いを断るたびに、鑑田はちょっと残念そうな顔をする。それはセックスができないからというよりは、子供はまだかと焦れた顔だ。 華生なんて二十歳にもなっていないし自分もまだ社会人として自立をしていないのだが、どうしても譲れないらしい。 華生の生理が明ける度、鑑田は彼女を押し倒す。彼らが互いを抱く頻度はそれ以外ほぼ毎日で、お陰で互いに悦ぶ(すべ)もついてきた。 「しゅ……しゅうせ……さん、ちょっと、休ませ……て……」  正月に来た生理が明けたばかりの華生は、吸い付かれるかのように寝台に倒れ込む。 「え? 今日はちょっとへばるのが早いなぁ」  鑑田は妻の背後からわざといやらしい手つきで二つの膨らみを揉んだ。普段は優しい夫なのだが、こういう時は若干意地が悪い。 「にぁっ!」  華生が嬌声を漏らし、顔を紅潮させながら睨んだところで、ようやく彼は満足して隣に横たわる。
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