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兄様の手が、熱い。
華生は自分の身体を這う手を味わいながら喘ぐ。
これ以上ないくらい触れられてるのに、もっと触れて欲しい。
「あっ……やっ……やぁっ……」
「……!」
一彬はしんなりと絡みついてくる華生の手に驚く。その馴れた手つきは、一年前とはまるで違っていた。
相当、抱かれて来たな。
結婚生活をしていたんだから当たり前だが、複雑な気持ちにならない訳ではない。
これほど大切にしていた女を、本当によく返してくれたものだ。
ほんのついさっきまで彼女の夫だった男を思いながらも、一彬は欲望のままに彼女の唇を吸う。
少しして、彼女に異変があった。
「?」
華生の手がすーっと一彬の身体の下の方に下りていき、ちょうど彼の男の部分でピタリと止まった。彼女はそれをソロソロと撫で始める。
最初は随分上手く触るものだと思っていたが、そこに顔を近づけてくる彼女を見るとつい声が出た。
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