1332人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃ、じゃーいいよ……ごめんねー」
男達は引き攣った笑顔で去って行った。鑑田は華生の背後で囁く。
「話が分かる人で良かったね、華生さん」
「あ、ありがとうございます、鑑田さん」
だって目が据わってたもの。華生も男達と同じ顔で礼を言った。
「華生さん、こういうことよくあるの?」
「そんなことありませんよ」
しかし、全く初めてというわけではない。
「本当かなぁ」
鑑田は疑うような目で華生の顔を覗きこむ。華生は手を突き出して鑑田を制した。
「い、行きましょう! 私展示で気になるところがあるんです!」
最初のコメントを投稿しよう!