1331人が本棚に入れています
本棚に追加
「……うちの会社の常務が楢崎さんって言うんだけど、奥さんが朗らかな人でさ、お喋りが大好きなんだ」
彼の話の方向が見えない華生は、首を傾けた。
「そうなんですか……?」
「あとさ、幼馴染の久保田さんの奥さんは俺と同じくらいの歳なんだけど、歴史が好きなんだ」
「へぇー……」
「華生さんが奥さんになったら、絶対仲良くなれるよ。俺は華生さんには結婚してからは趣味を楽しんだり、友達を作って楽しく過ごしてほしいんだ」
華生はきょとんとした顔をする。
「楽しく過ごして、いいのですか?」
鑑田は「聞くまでもない」と笑い飛ばした。
最初のコメントを投稿しよう!