第5章 助けたいもの

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藍人達は樹海に行く前に準備をした。 「リュックは…」 触り心地で確かめながら言った。 「よし!」 シルビアは準備リストを読み上げながら確認した。 「確認OK!大丈夫だぞ!藍人」 藍人は安心したようにシルビアに言った。 「じゃあ行こう!」 そう言いながら2人リュックサックを背負いながら玄関を出た。 「そういえばその樹海って所にはどうやって行くんだ?」 シルビアは歩きながら藍人に話した。 「ここからだと新幹線に乗らないとそこにはつけないだろうねー」 藍人がシルビアに言った。 すると、シルビアは難しそうな顔をして藍人に聞いた。 「し…しかん…ぜん?なんだその不思議な名前のものは…?」 すると、藍人は頭を抱えた 「(そっか…家の近くしかシルビアと出かけてなかったから…知らないことを忘れていたよ…)あぁ…移動手段なんだよ…ほら…馬車とかさー」 すると、シルビアは手をポンと叩いて言った。 「あー移動手段って事はこっちで言うムリウラス・ハスラスの事か!」 藍人は心の中でツッコミを入れた。 「(なんだよ!その訳分からん名前の乗り物わ!気になるー!)そ…そう!!!だから安心してよシルビア!」 藍人とシルビアはそんなやり取りをしながら富士山のある静岡に着いた。 「ここからはタクシーでないと迷子になってしまうからな…」 (しかしシルビアにどうタクシーを説明したら…) 藍人が悩んでいるとシルビアが言った。 「藍人!ここから樹海は遠いのか?」 藍人は頭を傾げながら言った。 「まだちょっとかかるかなー」 すると、シルビアは言った。 「じゃあタグシーに乗るのか?」 藍人はびっくりした顔で言った。 「なんで知ってるの?!」 すると、シルビアは笑いながら言った。 「あぁ…これは天界の奴隷で下界にお使いに行ってその時にそんな乗り物に乗ったと聞いてたからだよ」 藍人は納得して言った。 「なるほど、でもタグシーじゃあなくてタクシーね!」 シルビアはびっくりした顔をしながら言った。 「なんだ間違っていたのかタクシーだな!」 そう言って駅前に止まっていたタクシーに声をかけて2人で乗車した。
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