第4章 つかの間の日常

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必要なものを買いに行くために藍人とシルビアは外に出かけていた。 「なんだか変な感じがするね…」 藍人が少しにこやかな顔をしながら言った。 「やっぱりどこか調子が悪いのか?」 シルビアが藍人に聞くと焦りながら否定した。 「全然!そんなことない!ただ…」 「ただ?」 シルビアが藍人に聞くと少し微笑みながら言った。 「隣に人がいることが少し変な感じがして…」 すると、シルビアが藍人に言った。 「やっぱり私は隣にいない方が…」 すると、藍人は全力で否定した。 「違う!むしろ嬉しいから隣にいて欲しい!でも、こんなに隣から暖かさを感じた事なんて無かったし…戸惑ってるだけなんだ…」 そう寂しそうな顔で言う藍人の手をシルビアはギュッと握って言った。 「なら、これから慣れていけるといいですね…」 シルビアが藍人の手を握ると藍人の顔は赤く染まりながら立ち止まり右を指さしながら言った。 「スーパー…ここ…なんだけど…」 シルビアは照れる藍人を少し笑いながらゆっくりと手を離した。 「分かりました…行きましょう」 藍人はシルビアとの初めての買い物を楽しみ、その後もシルビアが着れる普段着用の服を買いに服屋に寄ったりして1日買い物をシルビアと一緒に楽しみ家に帰ってきた。 「色々買いすぎたねー」 「そうだなぁー買い物というのは楽しいものなんだな」 そう喋りながらシルビアと藍人が家に帰ると1人の女の人が家の前に立っていた。
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