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「フィギュアといっても、見た目は普通の人間と何ら変わるところがありません」
更にその下には、こう書いてあった。
「このフィギュアをあなたの思い出の人に変えてみませんか?」
あなたの思い出の人・・だと?
僕にそんな人が・・誰か、いるだろうか?
僕の数少ない女性史を紐解いていく。
大学時代につき合った彼女。
会社で知り合い、二年ほど交際した相手。
計・・三人ほどだ。どちらかと言えば少ない方・・いや、圧倒的に少ないのだろう。
でも・・
でもだ・・そんな彼女たちを今更、フィギュアとして蘇らせてどうするんだよ!
全く! バカらしい。
僕は、そのページを閉じ、
いつもの本の通販サイトに戻ろうとした。
いや、待て・・
思い出の人・・というか、
・・いるじゃないか。
もし、彼女が現実にいたとしたら・・
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