捨てたのは

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
朝起きて、いつものように支度をして、仕事へと向かう。 仕事を中断し、お昼を食べ、また仕事。 仕事を終えて、家に帰りいつものように眠りにつく。 繰り返す日常。 でも、その日夢を見た。 学生の頃の、未来なんて考えない私。 今しか考えなかった私。 目が覚める。 『心臓が痛い。目から涙が溢れる。「いつものように」が出来ない。 違う。違うんだよ。悲しくて辛い人はもっと他にいるのも分かってる。私がこんな事していいわけじゃないって事も分かってる。分かってるんだけど… 戻りたい。 どうしようもなく悲しくて辛くて、未来を考えても過去を考えても辛い。何も希望が持てない。 弱いとか、怠けてるとか、そういうのはいらないの。ただ、ただ戻りたい、あの頃に。』 なーんてね。 そんな事やってても結局何も変わんないし、そんなに感情動かされないし。 『やっべー、鬱だわー。』くらいにしか思わないし?つかそもそも記憶も朧気だし? マジ懐かしい夢見たわー。そろそろ実家帰ろっかな~。 その前に、久しぶりにお母さんに電話しようかな。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!