あいことば

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「な…何言ってんの!?」 「だってせっかくたおが作ってくれたのに……この辺とか自分じゃ届かないし……」 首筋を指差しながら言われて、思わず凝視してしまう。 ……自分よりもがっしりとした、男の子って感じの首。 それを舐めるって………… 頭の中に、自分が皐月の首筋を舐めている姿を想像して…… そ…そんなのムリ!!!!! 「……仕方ねーなぁ」 突然、颯真が前に進み出た。 「……え……?」 「責任持って俺が舐めてやるか……」 ……って……めちゃくちゃ怖い顔。 絶対嫌なんじゃん……? 「う、嘘嘘!冗談だってば…とーま…待って!やめろって……!!」 壁に追い詰められた皐月の首筋に颯真が吸い付いて……断末魔が響き渡った……。 ……結局、近所迷惑だからと止めに入った。 皐月がお風呂に行ってる間に私と颯真で片付けをする。 「あーあ、もう意味わかんない。でも面白かったぁ」 「面白くねーよ……」 そこまで言うなら、やらなきゃいいのに…。 「さ、終わったね!颯真ありがとう!」 「おう。沙織帰らなくていいのか?」 「お母さんには泊まるって言ってるし、おばさんもいいって言ってくれたよ。颯真はどうすんの?」 「……たおが泊まるなら、俺も泊まるに決まってんじゃん……」 ……もしかして颯真、心配してる? 私達の間で、何かある訳ないのに。
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