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お誕生日パーティーから数日……皐月と颯真はバスケ部で、私は読書部。
終わったら待ち合わせて、一緒に帰っていた……けど……。
「今日も皐月用事なの?」
「おう。なんだよ?俺と二人じゃ不満だっつーのか?」
「そういう意味じゃないけど!」
羽交い締めにされそうになってすかさず逃げた。
二人が嫌なんじゃなくて……
ずっと三人だったのに急に一人欠けるとなんか寂しいっていうか……。
……でも、これが普通なのかな。
相変わらず一緒にいる颯真の方が、変わってるのかも。
「…何ジロジロ見てんだよ?」
「べっつにー」
それから間も無く二人は朝練も始まって、登校も別々になった。
颯真は放課後は一緒に帰ってくれるけど……皐月はクラスも違うし顔を合わせることすらほとんどなくなってしまった……。
「沙織!!ちょっとーなんで教えてくれなかったの!?」
「おはよ、美樹……なんのこと?」
「飯塚くんのことに決まってるじゃん!!」
……皐月?
「皐月がどうし…」
「彼女出来たんでしょ!?女バスの子から聞いてビックリしちゃったー!」
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