2人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
消えない絆
僕には、彼女が居る。他の人には見えないが、僕には彼女を感じる事が出来るし、彼女を見ることができる。
彼女とのであいは、かなり前にさかのぼらなければならない。僕と彼女は、世間で言う”幼なじみ”の関係にある。僕が、彼女を好きだって事に気がついて、彼女が受け入れてくれたのは、つい最近の事で、彼女が肉体を失った日になる。
彼女が好きなアニメの劇場版のチケットを買って、日曜日に映画に誘った。彼女は友達と行く予定だったようだが、僕の誘いを受けてくれた。
そして、映画を見る前に、待ちの駅前の喫茶件で僕の気持ちを打ち明けた。
彼女は、わかっていたのだろうか、すぐに返事をくれた。
「私も、幸宏君の事、好きだよ」
そして、言葉を続けた
「気がついていた?美久も幸宏君の事を見ていたの・・・を」
僕は、正直に美香に告げた。「気が付かなかった」と・・・。
僕は美香だけが居ればいい。美香がどこにいても見つける事が出来るし、美香を感じる事ができる。
僕の美香への気持ちを、美香に熱く語っている。そんな僕の話を美香は微笑んで聞いてくれる。
でも、美香は優しく微笑んで
最初のコメントを投稿しよう!