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「セナさん、僕ギターをやってるんです。コピーばっかりしてるけど、いつか自分の歌を作りたいんです。 セナさんは、どうやって曲を作ってるんですか?」 「ああやっぱり!この前弦買ってたから、ギタリストなんだなって思ってました。コピー、楽しいですよね、好きなバンドコピーするの。俺もよくコピーしてました!今はアコギだけど昔はバンドやってて、ブルーハーツとか、RCサクセションとか、ジミヘンとか、えーと」 考えながらセナは、あ、違う違う、曲作りの話ですね、と本筋に戻ってきた。 「曲を作るときか、、、、(だいぶ間)、、、俺は、詩を書きます。紙に、思いついた色んな言葉をたくさん書いて、だんだん言いたいことを、、、、作、じゃなくて、、組み立てていくんです。 それで、メロディーをつけて」 忍はその話をじっと聴いていた。 「あ、この時に、好きな子とか、好きな場所とか、好きな小説とか、好きな絵とか、色んなことを考えながら、街の雑踏の音とか、そういうので浮かんできた音を捕まえて歌にします。 そういう意味で、音楽作るのは、全部繋がってるんです。飯食うのも歩くことも。」 忍は胸がドキドキしていた。なんて面白い話だろう。 「僕もいつか、そんな風に曲を作れるかな」 セナはその時一瞬、ライブ中のギラギラした目を見せてから笑った。 「もちろん。人の人生がみんな違うように、忍さんにしか作れない音楽があります。俺、いつか忍さんが歌うの楽しみにしてますよ。」
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