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保険が誕生日プレゼントだって……?
信じられない。
これっぽっちも嬉しいことじゃない。
母さんはなぜここまで保険に加入させたがるのだろうか。
普通こんな頻繁に保険に入ることはないのだと思う。
ならきっと保険会社に騙されているのだ。
父さんは母さんの言いなりだし、ここはやはり俺がしっかりしなければ。
だが連日のように保険のセールスが来る我が極楽橋家は、良いカモとして保険会社中に名が知られているのかもしれない。
「今度セールスが来ても絶対に保険なんか入ってやるもんか!」
そう熱い決意をした直後、タイミング良く家のインターホンが鳴った。
「はいはーい」と受話器を取ると、「おはようございます」という若い女の人の声が耳に流れてきた。
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